顔パック(フェイスパック)の自宅用と業務用の効果の違い

普段のスキンケアにプラスするスペシャルケアとして人気のフェイスパック。
フェイスパックには、手軽に取り入れられるものからじっくり時間と手間をかけて行うものまでさまざまな種類があります。
また、自宅で使えるフェイスパックと、エステサロンなどで施術を受けられる業務用のフェイスパックにも大きな違いがあります。
本記事では、フェイスパックの種類と業務用、家庭用のフェイスパックの違いを詳しく解説します。

フェイスパックの種類を確認


まずはフェイスパックの種類を解説します。
保湿などを目的とするフェイスパックと、お肌の余分なものを取り除くフェイスパックなどがあるので、目的に応じて使い分けましょう。

シートパック


フェイスパックのなかでもとくにメジャーなのがシートパックです。
薄手のシートに美容液や化粧水がたっぷりしみ込んでおり、数分間お肌に乗せるだけで保湿などのスキンケアができます。
保湿や美白など、使用される美容液、化粧水によってさまざまな効果が期待できます。
用意やオフも簡単で手間がかからず、便利な点が魅力です。
コスパもいいので、家庭用のフェイスパックとしても浸透しています。

クリームパック


クリームパックは、柔らかいクリームをお肌にたっぷり塗り、数分間放置してから洗い流すものです。
クリームでしっかりお肌を覆うので、お肌の水分が逃げることがなく、クリームの美容成分をたっぷり浸透させられます。
数分後洗い流す必要がありますが、保湿効果が高いクリームパックならその後のスキンケアは不要です。
クリームパックの種類によっては、その後美容液などで保湿することでよりお肌をしっとりさせるものもあります。

ジェルパック

ジェルパックもクリームパックと同様、柔らかいジェルをお肌に乗せて放置してから洗い流すものです。
クリームよりもさっぱりとした使用感のものが多く、夏場のスキンケアなどに使われることも多くあります。
保湿効果のあるジェル、美白効果を期待できるジェル、肌荒れやくすみなどをケアするジェルなど、種類も豊富なので、自分のお肌の悩みに合うジェルパックを選びましょう。

泡パック


泡パックは、泡を肌のうえに乗せて毛穴の汚れや皮脂を浮かせて落とすパックです。
シートパックやクリームパックなどとは違い、お肌の汚れをしっかりオフすることを目的としています。
お肌のうえで泡がパチパチと弾ける感覚がさわやかで気持ちよく、夏にお肌をさっぱりさせたいときにもおすすめです。
泡パックも洗い流す必要があります。お肌の汚れをしっかり落とした後にケアをすれば、より美容成分の浸透も高まるでしょう。

クレイパック

クレイパックは泥パックとも呼ばれます。泥が毛穴の汚れや古い角質に吸い付き、オフする際に一緒に洗い流すことができます。
こちらも荒い流してお肌の汚れをオフするパックで、浸透力が高まってからスキンケアをすることでより高い効果を期待できるでしょう。
がスール、モンモリロナイトなど、泥によってさまざまな効果がある点も特徴です。

ピールオフパック


ピールオフパックは、ペースト状のパックをお肌に乗せて数分間放置してから洗い流すものです。
放置する間にパックが乾き、毛穴の汚れや古い角質、産毛などをまとめてオフしてくれます。
お肌全体に使うのはもちろん、鼻やあごなど、とくに汚れが気になる部分にだけ塗布する方法もあります。

モデリングマスク

モデリングパックは、自分で粉末からパックを作る方法です。
お肌に乗せるとピールオフパックのようにお肌のうえで乾燥し、ペリペリと手軽に剥がせるのが特徴です。
韓国で話題となったパックで、お肌の汚れをしっかり取り除けることから近年は日本でも多くのエステサロンで取り入れられています。

自宅用と業務用のフェイスパックの違いとは

自宅用と業務用のフェイスパックの違いも確認しておきましょう。
それぞれの効果、使うタイミングなどがわかれば、お肌の悩みやトラブルに応じてフェイスパックを使い分けられますよ。

自宅用のフェイスパックの特徴

自宅用のフェイスパックは、シートマスクなど手軽に使えるものが多いです。
シートマスクに、自分が普段使っている化粧水を浸透させて自分好みのフェイスパックにしている方もいます。
保湿や日中受けた紫外線などのダメージのケアをする目的があります。
自宅用のフェイスパックはそれ単体でのケアを目的としており、エステサロンのフェイスパックのように劇的に効果を感じられるものは少ないです。

ただし、継続的に使うことで肌本来の力を高め、トラブルにも負けない肌を目指すことが可能です。

業務用のフェイスパックの特徴

業務用のフェイスパックは、それ単体でスキンケアが完了するものではなく、一連の施術に組み込まれるものが多いです。
保湿や美白などのケアを目的とする場合はコースの終盤に、毛穴汚れや各線をオフすることが目的の場合はコースの序盤にフェイスパックを行います。
業務用のフェイスパックでもシートパックなどの手軽なものもありますが、クリームパックやジェルパックなど、丁寧な施術が必要なものも多くあります。

業務用パックは専門技術や機器が必要なものもある

業務用のフェイスパックのなかには、ハーバルピールのような専門的な知識、技術が必要なパックもあります。
高度な技術が必要なものも多く、一般家庭で真似をしようとしてもなかなか難しいケースは多いです。
特殊なフェイスパックをしてから美顔器を当てる施術をしているエステサロンもあり、この場合は一般家庭で同じケアはできないでしょう。

自宅用と業務用のフェイスパック、どちらが効果がある?


自宅用と業務用のフェイスパックは、どちらにもメリットがあり、効果に合わせて使い分ける必要があります。
それぞれにどんなシーンで使うと効果的なのかを確認しましょう。

自宅用のフェイスパックは手軽に美肌を目指したい人に

自宅用のフェイスパックは、手軽に美肌を目指したい人におすすめです。
毎日、安価で続けられるシートパックは、スキンケアにも取り入れやすいでしょう。

業務用のフェイスパックとは違いすぐに高い効果が出るものではありませんが、継続して使い続けることで綺麗な肌を維持しやすくなるというメリットもあります。

手間がかかるフェイスパックほど高い効果が期待できる

家庭用のフェイスパックでも、泡パックやクリームパック、モデリングパックなど、手間がかかるもののほうが高い効果を期待できます。
材料を揃えたり正しい知識を身に着けたりする必要があるので、自分に合うフェイスパックを選んで必要なものを用意しましょう。

業務用のフェイスパックは他の施術と合わせるのが一般的


業務用のフェイスパックは、先述のとおり他の施術と合わせるのが一般的です。フェイスパック単体で使うことは少ないです。
お肌の汚れをしっかり落とすパックをしてから保湿などの成分を浸透させたり、マッサージをした最後にフェイスパックをしてお肌に美容成分を閉じ込めたりします。

シートパックは若い人、皮脂が多い人におすすめ

フェイスパックのなかでも手軽に取り入れられるシートパックは、乾燥が深刻ではない人、皮脂が多い人におすすめです。
肌にシートパックを長時間乗せている間に水分が蒸発してしまうことも多く、乾燥が気になる人にとっては効果を感じにくかったり、逆効果になったりする可能性もあります。
乾燥を改善する目的でフェイスパックをするなら、クリームパックなど、お肌の水分を逃さずしっかり閉じ込めてくれるものを選びましょう。