コルギで効果を出す方法
美容の国として知られる韓国には、美しくなるためのさまざまな技術があります。
そのなかでも、古くから多くの人の間で親しまれているのがコルギです。
コルギは、皮膚ではなく骨にアプローチして小顔を目指すマッサージ方法。
気になっているものの痛そう、危なそう、どんな効果があるのかわからないという方のために、コルギの基本的な情報を解説します。
コルギ(骨気)とは
コルギは、韓国発祥のマッサージ方法の一つです。
手や腕を使って骨や筋肉を圧迫し、血流を促す効果があります。
一般的なマッサージでは、リンパや筋肉にアプローチをかけて老廃物を促したり、細胞の成長を促進したりしますが、コルギは骨にしっかり刺激を与えることで、体温や代謝をアップさせ、リンパの流れ、血行を促進する働きがあるといわれています。
通常のマッサージよりも刺激が強いため、内出血を起こす可能性がある点には注意しましょう。
また、体が腫れやすい内服薬を飲んでいる方や、怪我をした部分がある方などは、医師と相談しながら施術を検討する必要があります。
人の骨のサイズに大きな違いはない
コルギでは、人の骨のサイズに大きな違いはないという考えのもと、施術が行われます。
人より顔が大きい、人より足が太いなどで悩んでいても、筋肉のつき方や老廃物、体のゆがみなどが原因である可能性があります。
コルギによって骨を刺激し、リンパの流れをよくし、筋肉のハリやコリをなくしていくことで、スリムな体や小さい頭を目指していきます。
日本にコルギが伝わった背景
コルギは韓国では古くから親しまれていましたが、日本に広まったのは2005年ごろです。
日本コルギ協会の会長を務める林幸千代さんが、韓国の本場でコルギを習得し、日本にコルギを伝えました。
施術前の顔と施術後の顔の型を取って違いを実感できる施術方法が話題を呼び、日本でも多くのサロンがコルギを取り入れています。
日本コルギ協会は、コルギの指導や施術者の管理などを行っている他、書籍も多数監修、出版しているので、コルギの仕組みやメソッドを知りたい方は、日本コルギ協会の公式サイトもチェックしてみましょう。
出典:日本骨気協会
コルギは危なくない?
コルギやカイロプラクティックなど、体を強く圧迫するマッサージ方法は、危ないのではないか?と不安に感じる方も多いですよね。
実際に、アメリカでは胸部を強く圧迫したことによる死亡事故もあり、有罪判決が下されています。日本でも、マッサージによって骨折したり、後遺症が残ったりなどの事例はあります。
コルギは体を強く圧迫し、骨に刺激を与えるマッサージ方法なので、見よう見まねで取り入れたり、無資格のサロンで施術を受けるのは危険です。
コルギの施術を受けたい方は、きちんと教育を受けたサロン、有資格者が在籍しているサロンを選ぶようにしましょう。
コルギはどの部分に施術されるか
コルギは小顔施術として広く知られていますが、顔への施術以外にも、肩回りや下半身など、さまざまな部位への施術による効果が期待できます。
美容だけでなく健康的で快適な生活のためにも、コルギを取り入れてみましょう。
顔
コルギの施術部位として一般的なのは顔です。
顔の骨、頭蓋骨にしっかり刺激を与えることで、余分なハリや老廃物を流し、頭蓋骨本来のサイズにしてくれる効果があります。
頭蓋骨の大きさは、人によって大きな違いがあるわけではありません。ハリや老廃物を適切に流せれば、今よりも小さい顔を目指せるでしょう。
足
足の太さが気になる方は、足にコルギの施術を受けることもおすすめです。
足の筋肉や体のゆがみ、むくみなどをしっかり取り除き、本来のすらっとした美しい足を取り戻せるでしょう。
立ち仕事やヒールによる負担のかかる立ち方、歩き方のせいで、女性の足は慢性的にむくみやすくなっています。
不要な部分に力が入ることで筋肉のつき方が悪くなり、見た目に影響してしまうこともあります。
また、足自体は細くても見た目が悪くなってしまうO脚やX脚などは、骨のゆがみが原因です。
コルギの施術を受けることで、老廃物や筋肉、骨自体にアプローチでき、トレーニングやダイエット以外の方法からも美脚を目指せるようになります。
肩回り
肩回りの骨を刺激することで、肩こりや眼精疲労などにいい効果を与えられます。
デスクワークや家事などで猫背の状態、悪い姿勢が続くと、肩には大きな負担がかかり、慢性的な肩の痛みや疲れが続くようになってしまいます。
肩は首、頭へつながる血管が多いのも特徴です。肩周りの筋肉がきちんと稼働していないと、新鮮な血液を運んだり、老廃物を流したりといった循環に悪影響を与えます。
その結果、目の疲れや頭痛といった不調が現れることもあります。
肩回りにコルギを受けて、骨からしっかり不調にアプローチすれば、体の不調も見直していくことが可能です。
顔回りや首、肩の老廃物が流れやすくなることで、小顔効果も期待できます。
下半身
下半身にコルギを施術すると、体の冷えや生理痛、生理不順などの婦人科系の悩み、足の疲れにもいい影響があります。
コルギは、骨を刺激して体温、代謝を高めるマッサージ方法です。
そのため、冷えやすい下半身をしっかり刺激することで、慢性的な冷え性にもいい効果を期待できるでしょう。
体の冷えは、生理痛や生理不順にも影響するため、婦人科系の悩みを抱えている方にもコルギはおすすめです。
コルギの効果
コルギの効果は、施術後すぐに実感できるケースが多いです。
施術前と施術後の顔の枠型を取ることで、施術後に小顔になったことを実感できます。
当日に実感しなくても、翌日〜2日後に効果を感じる人も中にはいます。
肩こりやむくみなどの悩みを解消するための施術は、個人差があるものの、当日から2週間程度効果が持続します。
効果が永続的ではないのは、一度流した老廃物やリンパの流れ、骨への刺激が、1〜2週間程度で元に戻ってしまうためです。
1度だけで終わらせてしまうのではなく、1~2週間に1回の施術を、2~3ヶ月、10回~20回程度続けて行うことがおすすめです。
コルギの手法
顔へのコルギの施術には知識や技術が必要ですが、まずはその手法を簡単に解説します。
まず、親指の付け根の骨を、あごの下に置きます。
その後、フェイスラインの垂水を引き上げるイメージで、グっと刺激しながら耳の下まで指を滑らせていきます。
この時、骨をしっかり刺激しながらマッサージすることを意識しましょう。
反対側も同様に、あごの下から耳の下まで指を滑らせ、骨に刺激を与えます。
コルギの詳しい方法は書籍や動画などでもチェックできます。間違った方法では体にダメージを与える可能性があるため、しっかり知識を習得しましょう。
コルギの施術ポイントと注意点
コルギの施術で意識したいポイントと注意点を解説します。
まず、コルギは手や腕で体の骨を刺激する方法ですが、刺激が強く、滑らせるのに痛みを感じる可能性があるため、必ずマッサージオイルやクリームを利用しましょう。
コルギに用いられるオイルの種類はさまざまなので、好みの香りや質感のオイルを用意してください。
リラックス効果やストレス緩和など、香りによってさらにマッサージを心地いい時間にすることも可能です。
体のむくみが気になる、老廃物を流したいといった悩みには、むくみや老廃物の排出を促す効果があるエッセンシャルオイルの利用も効果的です。
オイルや精油、クリームに関する知識も身に着けて、コルギに活用しましょう。