タラソテラピーとは?日本と海外のタラソテラピー事情
今回は「タラソテラピーとは?」と言った基本的な部分から、日本と世界のタラソテラピー事情について解説していきたいと思います。
最近では日本でもかなり注目されはじめているタラソテラピー!
現在ではエステサロンで導入されていたり、ホテルや温泉でも受けることができる場所が増えてきたりしていますね。
当ページをご覧の方の中にも、タラソテラピーの詳細が気になっている人は多いのではないでしょうか。
そんな注目度の高いタラソテラピーの概要についてわかりやすく解説していきますので、ぜひ各項目をチェックしてみてください!
そもそもタラソテラピーとは?
それでは、そもそもタラソテラピーとは何なのかと言った点について掘り下げていきましょう。
語源や海外での扱いなどもあわせて知ることで、より理解が深まるかと思います。
その辺りについてもわかりやすく解説していきますので、各項目をしっかりとチェックしていきましょう!
タラソテラピーの語源
まずタラソテラピーの語源についてです。
別名「海洋療法」と呼ばれているタラソテラピーは、ギリシャ語で「タラサ=海」+フランス語でテラピー「療法」で、タラソテラピーと呼ばれます。
※英語読みでのタラソ「セラピー」も同じものを指します。
ちなみに古代ギリシャでは海水が治療に使われていたとヒポクラテスの著書でも触れられています。
さらにフランス医学アカデミーの定義でも「海水・海藻・海泥を用いて行う治療」とされていて、昔から医療・治療の分野でも用いられていたことがわかります。
このようの語源と合わせてその歴史を知ることで、タラソテラピーは遥か昔から治療の分野で用いられてきた「療法」だということがわかります。
海外での扱い
次にタラソテラピーの海外での扱いについても触れていきましょう。
海外では様々な分野でタラソテラピーが活用されています。
幅広いリハビリテーションから健康回復・健康作りなどにも活用され、また美容目的でも幅広く取り入れられているのです。
ドイツやフランスでは一般的な代替療法とされ、ヨーロッパのいくつかの国々では医学部のカリキュラムにタラソテラピーが学科として含まれるほど!
様々な分野での効果が期待されているのがタラソテラピーなのです。
日本の扱い
最後にタラソテラピーの日本での扱いについても解説していきます。
現在の日本では本格的な医療目的での活用はそこまでされておらず、美容・エステなどの方面でのタラソテラピーを見かけることが多いです。
冒頭でも少し触れましたが、ホテルや温泉などでもタラソテラピーを受けることができ、美肌・美活目的での利用が多い印象ですね。
ただし「湯治」や「療養」など健康面でのアプローチで用いられることは増えていますので、いずれ海外のように医療や健康の分野でも本格的に活用されるようになるのではないかと期待されています。
※太平洋沿いの海の温泉ホテル・リゾートホテルなどでは、美容・療養のどちらの目的でもタラソテラピーを気軽に受けることができるプラン・コースなどが増えてきています。
【補足】タラソテラピーの考え方
補足としてタラソテラピーの考え方についても少し触れていきましょう。
先の「海外での扱い」の項目でも触れましたが、海洋療法であるタラソテラピーは「海水・海藻・海泥を用いて行う治療」とされています。
そして今では治療だけではなく、それ以外の様々な分野で用いられるようになってきました。
いずれの分野でも根本的な考え方は変わらず、海水や海藻、海泥などの海の恵を体内に取り込むことで、身体本来の自然なバランスを取り戻し、また細胞を活性化させ自然治癒力を高めていく療法であると考えられています。
タラソテラピーは古来より身体機能の回復やリハビリ、美容や健康促進など様々な分野で活躍し、そして多くの国で活用されてた療法なのです。
海洋療法=海水のみ使った療法と思われがちですが、海藻や海泥など様々な海の恵を用いた療法なんですね。
その辺りのタラソテラピーの(療法の)種類や効果については次の項目で掘り下げて解説していきますので、タラソテラピーは海水だけでなく幅広い意味での「海洋」療法だと覚えておいてください。
タラソテラピーの種類や効果
ここからはタラソテラピーの種類・効果などについて触れていきましょう。
海洋療法と呼ばれるタラソテラピーですが、さらに細かな療法に分類することができます。
その中でも特に有名な数種類の療法についてピックアップしてみました。
実際にどのような「療法」があるのか、そしてどんな効果に期待ができるのかについて、各項目をチェックしてみてください。
水治療法(ハイドロセラピー)
まずはタラソテラピーの中でも有名なハイドロセラピーについて。
海水の浮力や水圧を活かしたマッサージ、また水中運動など海水を「直接的」に様々な形態で活用する療法です。
水治療法と呼ばれるだけあり「物理作用・薬理作用・心理作用」など、様々な効果に期待ができる点が特徴的!
殺菌効果や筋肉の弛緩作用、自律神経や内分泌系機能の安定化などの効果にも期待ができ、症状の改善や健康増進のために用いられます。
※ちなみに海水には「ナトリウム・マグネシウム・カリウム・カルシウム・ヨウ素」などのミネラルが含まれています。
また水中運動などは海水の浮力ゆえに、関節や下肢に負担をかけずに効果的な運動に取り組める点は、多くの人の健康促進に役立つでしょう。
タラソテラピーの中でも特に有名かつ効果的な療法として知られているのが、このハイドロセラピーなのです。
出典元:Hydrotherapy
海藻療法(アルゴテラピー)について
次にアルゴテラピーについても解説していきます。
海藻療法と呼ばれるアルゴテラピーは、海藻そのもの、もしくは加工したものを利用した療法です。
海藻をペースト状にして温めたものを皮膚に塗布してお肌を整える、そんなエステのメニューをイメージするとわかりやすいかもしれませんね。
海藻には肌の性質を整える微量元素・ビタミンなどの含有量が豊富で、お肌の酵素の活性化に期待ができます。
また老廃物の除去や脂肪の分解に働きかける効果にも期待ができ、美活や痩身への活用もオススメです。
日本でもアルゴテラピーをメニューに加えるエステなども増えてきて、かなり注目されているタラソテラピーの1種だと言えるでしょう。
海泥療法(ファンゴテラピー)について
最後のファンゴテラピーについても解説していきます。
海泥療法と呼ばれるファンゴテラピーですが、文字をみてなんとなくイメージできる方も多いのではないでしょうか。
吸着効果に優れた海泥をお肌に直接塗布することで、美容効果や温熱効果に期待ができる療法です。
海泥を全身に塗りパックするエステメニューなどは、見かけた方や実際にご自身で体験された方もいるのではないでしょうか。
※海泥が素材となっているパックでのセルフケアを経験したことのある人もいるかもしれませんね。
海泥はミネラルや有機物を豊富に含んでいるため、美容効果はもちろんお肌の鎮静や殺菌・保湿効果にも期待ができる優秀な素材です。
また海泥療法と似ている「鉱泥療法」では、「鉱泥湿布(こうでいしっぷ)」を患部に活用していきます。
1日1回温泉を利用して80度に温めた「鉱泥」をタオルにくるみ、30分程度患部を温める療法ですね。
日本でも鉱泥療法・鉱泥湿布を取り入れている温泉病院などもあり、医療・医学でのトータルでのタラソテラピーの活躍にも注目されています。
今後美容面でも医療面でも高いポテンシャルを秘めているのが海泥療法(ファンゴテラピー)なのです。
出典元:Thalassotherapy: 5 benefits of seawater therapy
日本と世界のタラソテラピー事情まとめ
今回はタラソテラピーとは?といった基本から、日本と世界のタラソテラピー事情について色々と解説してきました。
・古来より用いられている海洋療法
・海外では医学分野でも注目されている
・日本では現在は美容美活での利用が多い
・いくつかの療法にわかれていて効果も幅広い
・今後は幅広い分野での効果に期待されている
上記のようにタラソテラピーは今後は医療・美容などの分野で用いられる優れた「療法」となることは間違いないでしょう!
今回お話してきた以外にも広義の意味でのタラソテラピーでの「○○療法」は数種類ありますので、そういった意味でも幅広い分野で活躍が期待されるタラソテラピー!
特に美容・美活面では取り入れやすく、また高い効果にも期待されているタラソテラピーですので、積極的に取り