エステを経営していく上で欠かせないのは、美容機器や化粧品ですよね。
エステサロンで使用する機器や化粧品は、日々進化しており昔に比べて選択肢や提供できるメニューも格段に増えています。
取り入れる機器や化粧品によっては、サロンの差別化にもなり、顧客を増やす戦略の一つだと言えるでしょう。
そこで今回は、最新の人気エステ用品をカテゴリー別に解説していきます。
これからエステサロンを経営しようと考えている方や、すでにエステサロンを経営している方もぜひ参考にしてみてください。
全身・フェイシャルの施術美容機器
まずは、全身・フェイシャルに使える施術美容機器についてみていきましょう。
最近の傾向としては、単一の機能がついている機器よりも複数の機能がついている複合機が人気です。
理由としては、スペースをとらずにさまざまなメニューが一つの機器で提供できるからです。
キャビテーション
キャビテーションとは、簡単にいうと超音波で脂肪細胞自体を破壊する機器です。
脂肪に、キャビテーション専用のマシンを当てて刺激することで、体内の水分から気泡が発生し、そのエネルギーで脂肪細胞を破壊します。
キャビテーションから出る超音波は、脂肪細胞にしか反応しないので、他の細胞には影響がありません。
壊れた脂肪細胞は、血中に溶け出し体外へ排出されやすい状態となります。
【出典】What to Know About Ultrasonic Cavitation
https://www.webmd.com/beauty/what-to-know-about-ultrasonic-cavitation
スチーマー
スチーマーは、温かい蒸気を噴出させて毛穴を開きやすくする美容機器です。
近年では、家電量販店でもスチーマーが多く販売されていますが、業務用との違いは蒸気のきめ細やかさと、立ち上がりの速さです。
業務用のスチーマーは、家庭用スチーマーよりも水分の粒子が細かく、また温まりが早く蒸気がでてくる時間も早くなります。
RF
業務用高周波美顔器はRF(ラジオ波)とも呼ばれ、微弱電流を流すことで肌表面に刺激を与える機器です。
微弱電流を流すことにより、肌の内側から温まり血流の促進、線維芽細胞の増殖、基礎代謝の向上など複数の効果的な美肌作用があるとされています。
フェイシャルの美肌効果の他、痩身に使用されることの多い美容機器です。
【出典】What Is Radiofrequency Skin Tightening?
https://www.webmd.com/beauty/what-is-radiofrequency-skin-tightening
ウォーターピーリング
ウォーターピーリングは、水と超音波の作用で、肌表面の角質と余分な皮脂が詰まった毛穴を乳化で除去させる美容機器です。
市販品で安価なセルフウォーターピーリングのものが販売されており、誰でも手軽に試せる商品もあります。
しかし、エステサロンで扱っているウォーターピーリングの方が、超音波が細かいので、肌を傷めずに優しく汚れを除去できるのが特徴です。
また、ウォーターピーリングを行った後は、しっかりと保湿をするようにしましょう。
イオン導入器
イオン導入機とは、肌に微弱な電流を流すことで、通常のスキンケアでは届かないような美容成分を肌の奥まで浸透させる機器です。
また、肌にうるおいやハリツヤといった美容効果、乾燥肌で保湿を徹底的に行いたいという方にも効果的です。
ただ、イオン化できない成分には適用しないので、併用する化粧品の成分をよく確認するようにしましょう。
エレクトロポレーション
エレクトロポレーションは、特殊な電気の力で皮膚表面に一定時間スペースをあけ、美容成分を皮膚深層まで届ける美容機器です。
これまで、イオン導入で皮下浸透しなかったヒアルロン酸や分子が大きい美容成分をエレクトロポレーションにより、奥深くまで浸透させることができます。
脱毛用機器
業務用脱毛用機器には、大きく分けて以下の3つがあります。
IPL
SSC
THR
ここでは、各脱毛機器の特徴についてみていきましょう。
IPL
IPL(インテンス・パルス・ライト)脱毛は、毛の黒い部分であるメラニン色素に反応する光を照射させ脱毛を促す「光脱毛」の一つです。
IPL脱毛には毛の生え変わるサイクルである「毛周期」に沿った施術が必要になるため、回数には個人差がありますが、平均で18回の施術が必要であると言われています。
SSC
SSC(スムーススキンコントロール)脱毛は、発毛を抑える専用のジェルを塗布し光を照射することで毛穴に浸透し抑毛させる光脱毛の一種です。
毛周期に作用されない脱毛法なので、気軽に行うことができます。
また、肌への負担も少ないので、敏感な肌の方に向いている脱毛法です。
THR
THR脱毛(サーマヒートリムーバル)は、光脱毛の一種で、蓄熱式脱毛として近年注目されている脱毛方式の一つです。
脱毛部位へ赤外線領域をブレンドした光を連続照射することで、徐々に体毛を薄くしていきます。
IPL脱毛のように、メラニン色素に反応するものではないため、日焼けした肌や産毛の脱毛にも効果的です。
肌への負担も少ないため、最近のサロンではTHR脱毛が人気で主流になりつつあります。
サロン専売化粧品
サロン用化粧品は、業務用と店販用の2種類に分けられます。
ここでは、業務用と店販用の化粧品の違いと、店販用を販売する時の注意点について解説していきましょう。
業務用
業務用化粧品とは、プロ向けの施術に使用する化粧品のことを指します。
業務用は、施術をする際に使用されることが多く、店販用に比較して取り扱いが難しいのが特徴です。
また、量も業務用ですので店販よりも大容量で値段が割安な場合も多いでしょう。
業務用の化粧品は、他サロンや自宅でケアできないような技術と知識を必要とするため、高いサービスを提供できます。
そして、美容機器と併用する際は余計な成分(添加物や防腐剤など)が含まれないものを選ぶようにしましょう。
店販用
店販用化粧品は、サロンで受けた施術の効果を長く持続させるためのホームケア用品です。
せっかくサロンで施術をしても、残りのホームケアを怠っていてはスキンケアにおいて意味がありません。
エステサロンでは、業務用化粧品と同じくらい店販用の化粧品を充実させられるかも、差別化のポイントになります。
店販用化粧品を販売する時の注意点
店販用化粧品を選ぶ際の基準としては「通販サイトで気軽に手に入らない商品であること」です。
最近では、通販サイトで販売されている化粧品も多いため、サロンで店販用があってもお客様が帰宅後にサイトで購入してしまうことも少なくありません。
しかし、通販サイトで販売されているものは並行輸入品など正規品でないものも流通している可能性もあります。
お客様には、エステサロンから直接購入するメリットをお伝えして、販売促進するなどの工夫が必要です。
サロン専売の基礎化粧品
サロンで必要な基礎化粧品は、以下の8種類です。
クレンジング
洗顔
化粧水
美容液
保湿剤
パック剤
ファンデーション
UV剤
化粧や毛穴の汚れを落とすクレンジングから、化粧水、保湿、施術の最後にはすっぴんで帰られるお客様も多いので、UVクリームやファンデーションも用意しておくのがベストです。
この他にも、取り扱う化粧品のラインによっては、美容液やパック剤も必要になるでしょう。
また、施術内容に合わせて、サロン専売品を選ぶことも重要です。
まとめ
今回は、2023年の人気エステ用品についてお伝えしてきました。
エステ用品は、日々進化しており新しい商品が続々と発売されています。
サロンのコンセプトと施術内容にあった、機器や化粧品を導入してより良いサロン作りを目指しましょう。