セサミオイルは、マッサージで使われるオイルの一つです。その名の通りごま由来の油で、アーユルヴェーダ系のエステサロンなどで使われることが多くあります。
本記事では、セサミオイルの特徴や効果を解説したうえで、マッサージで得られるメリットを紹介します。
セサミオイルを使ったマッサージ、アーユルヴェーダ系のマッサージが気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
セサミオイルとは?
セサミオイルはごま由来の油のことです。
コールドプレス法でごまから油を抽出し、マッサージに取り入れて美容効果を高めます。
コールドプレス法は圧力をかけて油を抽出する方法で、熱をかけずに加工するため油の酸化を防ぐ効果もあります。
油に含まれる健康や美容に悪いトランス脂肪酸の含有量も少なく、年齢とわず使いやすいでしょう。
セサミオイルは食用のごま油よりも美容効果が高く、保存期間が長い点も特徴です。
冷暗所に保管すれば、開封後でも半年から1年半程度使い続けられるでしょう。
食用のごま油との違いは?
セサミオイルは日本語で言えばごま油のことですが、マッサージなどの美容目的で使うか、食用で使うかによって呼び方を変えているケースが一般的です。
マッサージで使われるセサミオイルは食用のごま油のような強いにおいがなく、施術に使ってもにおいが気になりません。
一方で食用のごま油は、香りを楽しむためにあえて焙煎されています。
独特のにおいがある他、調理用にとろっとしたテクスチャーであることも一般的です。
美容目的で使われるセサミオイルは無味無臭でサラサラとしており、比べてみると双方の違いをしっかり理解できるでしょう。
セサミオイルの美容効果は?
ごま油の主成分は「リノール酸」と「オレイン酸」です。これらは、体内やお肌、髪などの老化の原因となる活性酸素にアプローチする役割を持っています。
セサミオイルに含まれる成分が美容にどのような効果を与えるのか、その特徴をチェックしていきましょう。
抗酸化作用で若々しいお肌に
セサミオイルには、リノール酸、オレイン酸を始め、抗酸化作用がある成分が豊富に含まれています。
生き物の体は、加齢とともに劣化していきますが、抗酸化作用のあるものを取り入れることで劣化を防ぐことが可能です。
お肌のハリや乾燥による小じわ、くすみ、たるみなども、セサミオイルによる丁寧なマッサージで防いでいけるでしょう。
食用のごま油に含まれる抗酸化作用も、美容業界や健康業界で注目されています。美容だけでなく、料理にもごま油を取り入れ、若々しい心身を目指しましょう。
出典:Anti-inflammatory and Antioxidant Effects of Sesame Oil
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5587404/
肌荒れや乾燥対策に
セサミオイルに含まれるリノール酸は、抗酸化作用だけでなく高い保湿効果もあり、乾燥対策だけでなく肌荒れやニキビなどの肌トラブルの改善にも貢献します。
オイルではありますが植物由来で刺激が少なく、お肌が弱い方でも使いやすいでしょう。
肌に必要な水分をしっかり保持してくれるので、思春期の肌荒れから年齢を重ねたことによる乾燥など、さまざまな悩みにアプローチしてくれますよ。
お肌の汚れを浮かせて落とす
セサミオイルなどのオイルは、ファンデーションなどの油分と結合します。
クレンジング代わりにセサミオイルを利用すれば、自然の力で優しくクレンジングができるでしょう。
使い方はいつものクレンジングと変わりません。お肌に適量のセサミオイルをなじませ、その後ぬるま湯で乳化させながらしっかりすすぎます。
軽い日焼け止めや化粧下地、ウォータープルーフでないコスメ程度なら、セサミオイルでも優しくクレンジングができます。
一般的なクレンジングオイルによる乾燥や肌荒れが気になる方は、ぜひ試してみてください。
髪や頭皮のケアに
セサミオイルは、髪や頭皮のケアにも効果的です。
黒ゴマにはアントシアニンやセサミン、セサミノールといった抗酸化作用が期待できる成分が多く含まれています。
それだけでなく、頭皮環境を整えるのに適したビタミンやミネラルも豊富です。
頭皮が健康なら、その分髪にもいい影響があり、ハリのある美しい髪を根本から育てていくことができるでしょう。
シャンプー前にセサミオイルで頭皮をマッサージする、ドライヤー前に髪にセサミオイルをなじませるなど、ヘアケアにも有効活用しましょう。
心の不安やストレス緩和に
セサミオイルには、体だけでなく心も癒す力を持っていると考えられています。
セサミオイルは、おもにアーユルヴェーダのマッサージで使われます。
アーユルヴェーダでは5つの要素が互いに影響しあい、さまざまな状態に導いていると考えますが、セサミオイルは「風」の要素にいい影響を与えます。
「風」の要素が強くなると、心が不安定になる、ストレスから肌荒れや便秘などの悪影響が現れることも多いです。
セサミオイルにはこれらの問題を完全に導く力があるとされています。
マッサージによってストレス発散やリラックス効果も感じたい方にとくにおすすめです。
セサミオイルがマッサージに使われる理由
セサミオイルが美容目的のマッサージで使われる理由を見ていきましょう。
自分の悩みを改善してくれるものかを考えながら、チェックしてみてくださいね。
アーユルヴェーダで高く評価されている
セサミオイルは、アーユルヴェーダでのマッサージで使用されることが多いです。
アーユルヴェーダでは、物質は5つの元素のバランスで成り立っていると考えます。水・風・火・地・空の5つのバランスによって、物質や物事の状態、性質を見極めるという考え方が一般的です。
この5つの要素は互いに影響しあい、さまざまなものの中で重要な役割をになっています。
アーユルヴェーダではセサミオイルは、5つの要素のいずれとも相性がよく、さまざまな体質の人にも使いやすいオイルです。
お肌の悩みや年齢、性別を問わず、セサミオイルを使ってアーユルヴェーダのマッサージを受ければ心身が整うのを感じられるでしょう。
出典:Pilot study investigating the effects of Ayurvedic Abhyanga massage on subjective stress experience
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21568717/
コスパがよく全身に使える
セサミオイルは一般的なマッサージオイルと比べると低価格で大容量のものが多く、非常にコスパに優れています。
使い方も多岐に渡り、クレンジングから顔や体のマッサージ、頭皮ケアまで、セサミオイル一つで完結できます。
あれこれとオイルやスキンケアアイテムを買う余裕がない、面倒なケアをまとめておこないたい方にも、万能なセサミオイルはおすすめです。
マッサージ用の無味無臭のセサミオイルは多数登場しているので、ぜひ美容ケアに取り入れてみてくださいね。
キュアリングが不要な種類も多い
セサミオイルはキュアリング不要なものも多く、より手軽に日々のケアに取り入れられます。
セサミオイルなどのオイルを使う前には、キュアリングという加熱処理をしなければならないものも多いです。
キュアリングは、オイルの効果を最大限に引き出し抗酸化作用を高めるものですが、鍋にオイルをいれて100度近い温度までしっかり加熱する必要があります。
一般家庭では使いにくく、日々のケアに取り入れるのは面倒に感じてしまいます。
ですが、キュアリング不要のセサミオイルを選べば、手間をかけずにすぐにマッサージなどを開始できますよ。
出典:SESAME – Uses, Side Effects, and More
https://www.webmd.com/vitamins/ai/ingredientmono-1514/sesame
セサミオイルを美容に取り入れよう
セサミオイルは、アーユルヴェーダのマッサージで用いられることが多いアイテムです。
食用のごま油とは違い強いにおいもないので、気軽に全身のケアに取り入れられますよ。
セサミオイルには、美容や健康を気にする方に嬉しい抗酸化作用のある成分がたっぷり含まれています。
天然由来で、かつしっかり美容効果、健康効果が得られるアイテムを取り入れたい方は、ぜひ試してみてください。