今回はエステティシャンが押さえておきたい炭酸パックについてお話していきます。
様々な美容効果に期待ができる炭酸パックは、本気で美活に取り組む女性にとって魅力的なアイテムだと言えます。
家庭用の炭酸パックでも評価が高いものがありますが、しっかりと「濃度」を満たした炭酸パックをエステで取り入れれば多くの喜びの声につながるかもしれませんね!
またエステの美容メニューに加えたり、各種施術のアフターケアに活用したりすることで、顧客満足度を大きく向上させることもできるでしょう。
そんな多くの人が注目する魅力的な炭酸パックについて解説していきますので、ぜひ各項目に目を通してみてください。
エステティシャンが知っておきたい炭酸パックの知識
炭酸とは、co2。つまり気体だと二酸化炭素。水に溶けると炭酸になります。
それではエステティシャンが知っておきたい炭酸パックの知識から解説していきます。
既に炭酸パックについてはご存知の人もいるかもしれませんが、基本的な内容から魅力的な効果までわかりやすく解説していきましょう!
エステティシャンであれば知っておきたい各種情報・知識について解説していきますので、ぜひ各項目に目を通してみてください。
そもそも炭酸パックとは
まずは、そもそも炭酸パックとは?と言った基本について解説していきます。
炭酸パックとは、名前の通り炭酸ガスを水に溶け込ませ、肌に塗布しやすく作られた美容パックを指します。
炭酸ガスパックと呼ばれることもあり、利用時には独特のパチパチ感が気持ち良いとの声が多いのも特徴的です!
炭酸飲料のパチパチやシュワシュワの「炭酸感」を、パック時に心地良く感じることができ、さらに美容面でも良い効果に期待ができるパックとして多くの人から愛されています。
新陳代謝アップでハリツヤ復活
次に炭酸パックの美容効果についてですが、新陳代謝アップでハリやツヤを取り戻すためにかなりオススメです。
炭酸パックに含まれる炭酸ガスは分子が小さく、お肌に塗布することで肌表面から血管を通り血液中にまで入り込みます。
すると血中に二酸化炭素が増え、身体が酸素が足りないと判断し、酸素をもっと取り込もうと血管が膨張して血行が促進されます。
このメカニズムにより血行が促進されると細胞に栄養が行き渡るようになり、細胞に不要な老廃物は血流に乗って回収されるのです。
その結果、細胞の新陳代謝が促され、目元のくまやくすみ、そして毛穴の開きが改善され、きめ細やかな美しいお肌を取り戻すことができるのです。
さらに新陳代謝がアップすればシミの原因である「メラニン色素」の排出もスムーズになると考えられていて、上手に炭酸パックでのケアを行うことで、シミやニキビ跡にも効率良くアプローチできると言われているのです!
毛穴汚れや角質を吸着し透明感アップ
また毛穴や角質汚れの吸着効果についても触れておきましょう。
炭酸(水溶液に溶けている二酸化炭素)には、タンパク質を吸着する性質があります。
そのため炭酸をお肌に塗布することで、余分な皮脂や古い角質細胞などを吸着し、お肌をこすらずに汚れを優しく取り除くことができるのです。
また炭酸の細かな泡が毛穴の奥まで入り込み、深い悩みである毛穴に詰まった汚れまで丁寧にケアすることができます。
炭酸パックを使いケアを続けることで、毛穴に詰まる角栓ができにくくなり、ニキビ予防や美肌作りのサイクルに良い影響を与えることができるのも嬉しいポイントですね。
炭酸パックを選ぶ際の注意点
ここからは炭酸パックを選ぶ際の注意点について触れていきます。
エステに導入する炭酸パックを選ぶ場合には、次の3つの注意点に気をつけて選ぶことが大切です!
炭酸濃度とキープ力
まず大切な注意点として、炭酸濃度が最低2,000ppm以上、理想は5,000ppm以上のパックを選ぶことが大切です。
炭酸パックで最も重要な「炭酸濃度」が低いと、どれだけお肌に塗布してケアをしても十分な美容効果を得ることはできません。
また炭酸パックの中には、開封前は炭酸濃度は2,000ppm以上であっても、塗布後にすぐ炭酸ガスが逃げてしまい、お肌に浸透しないような半端な製品も存在します。
そういった炭酸パックを選ぶことなく、塗布後もすぐに炭酸が逃げることなくお肌に浸透しやすく、それでいて元々の濃度が高いパックを選ぶことが大切だと覚えておいてください。
配合美容成分
また炭酸パックは濃度以外にも、配合されている美容成分も大切なポイントです。
例えばプラセンタやプロテオグリカンが配合されていたり、美肌効果に期待できる植物エキス・成分などが配合されているアイテムも増えてきています。
濃度が濃くお肌に浸透しやすい炭酸パックを使う際に、優れた美容成分が配合されていれば、合わせてそれらの効果にも期待ができるのは当然のこと!
だからこそ配合されている美容成分の内容や質もチェックしつつ、エステの方針にピッタリな炭酸パックの導入を検討することが大切だと言えるでしょう。
添加物の有無
最後に添加物の有無も炭酸パック選びで軽視できない注意点です。
これはスキンケア製品にも言えることですが、余分な添加物やお肌に悪い成分などが配合されている炭酸パックは選ぶべきではありません。
炭酸パックは基本的にある程度の時間お肌に塗布し続けて、成分をしっかりと浸透させる必要があります。
そこへお肌へ負担をかけてしまう添加物が入っていては、肌トラブルの原因になってしまいますよね。
だからこそ炭酸パックを導入する際には、添加物の有無もしっかりとチェックして選ぶことが大切なのです。
手作りの炭酸パックやシャンプー
ここからは手作りの炭酸パック、炭酸シャンプーなどの作り方について触れていきます。
もし簡易的な炭酸パックやシャンプーを取り入れる場合には、これから解説していく作り方についても参考にしてみてください。
手作り炭酸パック
まずは手作り炭酸パックの作り方について触れていきましょう。
(1)ボウルに、グリセリン、キサンタンガム、水を入れる
(2)ジェル状になるまで混ぜる
(3)重曹、お好みでエッセンシャルオイルを入れて、さらに混ぜる
(4)最後に、クエン酸を入れて混ぜる
(5)炭酸が発生し、泡が出る
(6)炭酸が抜けないうちに、ジェルをすばやく顔に乗せる
上記のようなシンプルな工程で手作りの炭酸パックは作ることができます。
もちろん本格的な美容成分は入っていないので、そこまで劇的な美肌効果が期待できるものではありません。
ですが、お肌の血行促進などには期待ができるため、炭酸パックがどんなものかを試してみるのには十分なクオリティのパックができるでしょう。
気軽に炭酸パックを試してみたい場合には、上記のような自作の方法もあると覚えておいてください。
手作り炭酸シャンプー
次に手作り炭酸シャンプーについても触れていきましょう。
炭酸シャンプーは手作りが難しいと思われがちですが、意外と簡単に自作することができるのです。
・炭酸飲料が入っていた空の500mlペットボトル
・洗面器
・水orぬるめのお湯…1リットル
・重曹…小さじ2杯
・クエン酸…小さじ2杯
・いつものシャンプー2プッシュくらい
上記の材料を準備すれば炭酸シャンプーは簡単に手作りできます。
面倒な場合には市販の炭酸水にシャンプーを混ぜてシェイクするだけでもOK!
先の手作り炭酸パック同様に美容成分が入っていないため、劇的な美容効果に期待できるものではありません。
ですが血行促進などには期待ができるので、簡易的な炭酸ヘアケアを試したい人にはオススメな方法だと言えるでしょう。
※注意点として香料や味のついていないものを選ぶことが大切だと覚えておいてください。
炭酸パックはエステティシャンが押さえるべき重要アイテム
今回はエステティシャンが押さえておきたい炭酸パックの知識や注意点、そして作り方についても解説してきました。
今では様々な種類の炭酸パックが存在しますが、注意点で触れてきた内容を意識しつつ丁寧に選ぶことで、美意識の高い顧客にもアプローチすることができるでしょう!
また炭酸パックの独特な使用感はリラクゼーション面でも優れているため、締めのリラックスの意味で各種メニュー・施術のアフターケアとして取り入れてあげるのもオススメです。
様々な効果に期待ができる炭酸パックを取り入れることは、他のサロンやエステとの差別化にもつながり、顧客満足度の向上にもつながるでしょう!
そういった意味でも美容効果に期待ができ、そして使用感も良い炭酸パックはエステティシャンが押さえておくべき重要なアイテムだと言えるのではないでしょうか。